2003年3月23日 / 壮絶なるミッションへ向けて(東京ビックサイト編)

モーニング娘。第6期メンバーの乙女達の手の触感を確認するという偉大かつ悲壮なるミッションを達成するために、東京ビックサイトへ赴きました。
6期メンの乙女達と息が触れ合うほどにまで近づくわけですから、汚い格好など出来るはずもありません。僕は普段は滅多に着ることの無い「よそ行き」の一張羅を身にまといました。(アナハイムエレクトロニクス メカニック用つなぎ)
気分はすでにアストナージ・メドッソです。「おい!それはまだメンテナンス中だぞ!」ふふふ。

颯爽と現地に登場した僕の目に飛び込んだるは、数千人にも及ぶヲタども。
ゲゲェ――――!!こんなに来ていやがるのかぁ―――!!
全く暇人どもめ。僕のさゆみんに必要以上に近づいたら、スーパーファイヤーパワーボムとか、なんかそういうのを、そんな感じのを喰らわしてやる!どういう技か知らないけど!
とにかくそんな意気込みでした。
「おい!MK-Uはまだ右手を取り付けていないんだぞ!」ふふふふ。やはりこのつなぎを着ると気持ちも引き締まる。アーガマをそしてエゥーゴを生かすも殺すも、今や僕の腕にかかっているのだ。

しかしこの人数は多いなあ。泣く泣く列の最後尾に並び、他の人にまぎれながらぞろぞろと動き出しました。入場に際して、はがき、会員証、身分証明書をチェックするわけですが、アストナージその人のキャラクターカードを身分証明書代わりに提示したのは僕の渾身の茶目っ気です。
「あら。アストナージさんですか。」なんていう小気味いい受け答えがあるかなあ等と期待していたのも束の間、受付の人はものすごい勢いで僕のことを睨んできたので、すぐさま原付の免許証を見せました。
なにもあんなに睨むことも無いのに。どうやらアストナージを知らなかったらしい。

…クワトロ・バジーナにしておくべきだった…。僕はもう一つの「よそ行き」であるクワトロ大尉のつなぎの方をチョイスしなかった自分に激しく後悔しました。

BGMとして流れてくる曲があまりにも耳障りだったため、僕の大好きな娘。さん達の曲を流しておくれよ!と悲痛の叫び声をあげましたが、なんとこの歌こそが娘。さん達の歌そのものであったなんていうオチを誰が想像したでしょうか。
程無くして世の物議を醸し出したブルマ&水着DVDが上映。僕はラブリーさゆみんを中心に嘗め回すように観賞に浸っていましたが、途中に出てきたミキティの握力120Kgという数字には度肝を抜かれました。
このDVDは家に帰ったら100回リピートで観賞するつもりです。

司会の人が登場しました。僕のブロックは割合いに前の方だったので顔は確認できたのですが、僕はこの女性は知らなかったので、ただのアルバイターだと思ってたら僕の前にいた人が「あ。稲葉だ。」と呟きました。
どうやら稲葉という人らしいです。僕の知っている稲葉はヤクルトの稲葉だけですが宜しくお願いします。

その後自己紹介やら抽選会やら鼻糞ほどどうでもいいイベントも有りましたが、その後今日のメインの、というより僕の今日のミッションでもある握手会がやっと始まりました。時はすでに5時。会場到着から3時間ほど。正直、ずっとその場に立ち尽くしていた事からくる疲労もかなりありましたが、ここでへばるわけにはいかない。さゆみんのおててのやーらかさを確認するまでは、死ぬ訳には行かないのだ!
流れ作業のように数秒の握手で次へと行かされる前方の人達を見て、僕に与えられた時間は少ないことを改めて認識。ふと6期メン3人の方に目をやると幸運にも田中さん、亀井さん、さゆみんの順に陣取っているではありませんか!

僕は普段から保守的で、堅実な人間ですから、完膚なきまでにミッションコンプリートするため、今日のこの日のシチュエーションを想定してはシュミレートしてきたのです。そのシュミレートの3人の並びが正にこの田中さん、亀井さん、さゆみんの順だったのですから、思わず喜びのあまり奇声を上げて飛び上がってしまってもしょうがないってものです。あの時はごめんなさい。

もちろん、握手する際のコメントだって用意してます。
田中さんには「頑張ってください!」亀井さんには「応援してます!」そしてさゆみんには「ラブリーさゆみん愛してるん♪」です!るんるん♪です!!
昨日5時間ほどかけて、100通りの中から厳選された究極のコメントです。抜かりなどありません。

ついに僕の番が来ました!ドキドキ!ドキドキ!

まずは田中さん。
僕:「が、が、が、頑張ってください!」 ぎゅ!
田中さん:「ありがとうございます」

し、し、しまった!緊張のあまりどもってしまった!次はちゃんと言わなければ!

亀井さんと。
僕:「応援してマッスル!」 ぎゅぎゅ!
亀井さん:「ありがとうございます。(ニコニコ)」

し、し、しまった!緊張のあまり余計な語尾をつけてしまった!
大丈夫だ!落ち着け!あれだけシュミレートしてきたではないか!緊張することはない!頑張れ僕!次は愛しきさゆみんだぞ!!

さゆみんと。
僕:「だ、だ、第一印象から決めてました!!」 ぎゅぎゅぎゅ!
さゆみん:「??頑張ります」

ノ――――――!!!しまったぁ―――――!!メッチャームチャ―――!!
感動と緊張のあまり、僕の中に宿る「さゆみんとねるとん紅鯨団」を思わず体現してしまったぁ―――――!!バカバカ!!僕のバカ―――!!ウワ―――ア!!

ま。いっか。

さてと。今日の本当の目的である、「さゆみんと握手した後はどんなに香しいかほりが僕の手の平に程よく残り香しているのか」を確認しよーっと。
どれどれ、クンクン。クンクン。

ゲゲェ―――――――!!納豆の匂いがしやがるぅ―――!!
これはもしや、今日の僕の朝飯の納豆の残り香なんですの――!?残り香なんですのぉ――!?

ミッション・アン・コンプリート!!

みんな、握手会のある日はちゃんと手を洗った方がいいよ。あと朝飯に納豆は禁物だぞ。  おわり





※この文章はオールフィクション。とんでもないネタです。
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