▲ [column] コンサートで見る今と昔の娘。の変化 / 2002.2.10
私が怒涛の2GB落としをやったのは、他でもない2001年11月に行われた『モーニング娘。-コンサート2001「ライブレボリューション秋」 in 横浜アリーナ』のLIVE映像をgetするためだ。
私は、実際に娘。のコンサートに行った経験はないし、これからも行くつもりもないのでこういった映像は非常に助かる。
まさしく「神降臨」といった感じだった。これをくれたあの人ありがとう。

コンサートは新曲「ミスムン」から始まった。色とりどりの電飾でちりばめられたステージの華やかさに私は目を奪われた。
松山千春が自分のコンサート中に「モーニング娘。はコンサートじゃない。あれはキャバクラだ。」と皮肉を言っていたのを聞いたことがあったが、なるほど、あながち嘘でもないかもしれない。というよりキャバクラ以上だ、この華やかさは。
新曲リリース直後ともあって「ミスムン」ではかなりの盛り上がりを見せる。続いてそのまま「LOVEマシーン」へと突入する。この時点でもうすでに客は興奮絶頂といった感じだ。にくい演出である。これほどまでに華やかなステージを飾れるのは、おそらく日本中で娘。達だけであろう。

しかし、そんな娘。達も昔は違った。
よく娘。達の転機点は、後藤真希の加入・LOVEマシーンのリリースと言われている。
前述の通り私はコンサートに行ったことがないため、比較対照は以前にDVDで観賞した「Memory〜青春の光〜Tour」のみしかないが、このコンサートに今のような華やかさは欠けらもない。会場のサイズも現在の半分ほどしかなく、そのため当然ステージサイズも半分ほどである。一曲目が「サマナイ」であり二曲目は「恋のABC」である。二曲目の歌はある程度のファンでなければ知る由もないだろう。デビューして間もなく、素人丸出しといった感じは否めない。そうなれば華やかさなどあるはずもない。

ここまで読むと、私が今の娘。達の方がこのころの娘。達より良いと言っているように感じるかもしれない。しかし、それはちがう。

このころの娘。には今のような華やかさはないが、少なくとも歌手としての実力はあった。口パクは一切ない。演奏も生バンドがステージ上で演奏している。しかし、今の娘。達はどうだろうか?生演奏ではない上に、全員で唄うパートはCDが流れているという始末である。ミニモニ。にいたっては曲の半分以上がCDだ。この結果を招いたのには、娘。達のコンセプトを変えたということに原因があるのだが、しかしこうすることによって現在の娘。達の人気が生まれたのもまた事実。つまり、歌よりもルックスやキャラクターを重視することで幅広い層からの人気を得ることに成功した。

しかし、人気の代償として失った歌唱力はあまりにも大きかった。

昔の娘。はかっこよかった。歌手として恥ずかしくないだけのステージを自分たちの力で演出している。今の娘。はただの子供の集団と化した、ロリコン狙いのアイドルだ。歌唱力ではなく、ステージの演出効果、激しい踊り、のりのいい楽曲という付属品によってコンサートを盛り上げているだけにすぎない。
これは、娘。じゃなくてもいい。ある程度ルックスのいい13人が集まれば成り立つことだ。

ただ、勘違いしないで欲しい。まぎれもなく私は、今の娘。も昔の娘。も好きなのである。
結局は、どんなコンセプトを持っていようが、ファンの方がそれに対応すれば良いだけの話。つんく♂もそれがわかっているからこそ、しつこいくらいメンバーの加入・脱退を繰り返している。

一番大事なのは、娘。が好きかどうかということなのだ。歌が下手でもかわいけりゃいい。それが元来、アイドルというものなのだから。

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