▲ [column] 新メンバーの存在意義 / 2002.2.16
娘。に新メンバーの4人が加わって、もう半年ほどが経つ。
大きな希望と夢を持ってオーディションに参加し、ついに娘。の仲間入りを果たしたわけだが、未だに彼女たちにはメンバーの一員として違和感がある。
そう、いっこうに目立ってこないのだ。番組の中でもほとんど発言しない。発言したとしても台本丸出しのセリフばかりが目立つ。はっきり言って、邪魔でしょうがない。

たしかに、ここまで巨大になってしまった娘。の中に素人(中にはそうではない奴もいるらしいけど)が突然加入をしても、自分のキャラクター、ポジションを見つけ、適応していくというのは簡単なことではないはずだ。
だがこれは、今すぐには無理でも、時間が経過しもっと娘。としてのノウハウを身につければ解決されることだろう。そう、時間が解決してくれる。

・・・・・果たして本当にそうだろうか?実は私はそうは思わない。
以前に行われた3回のオーディションと、今回のオーディションには本質的に大きな違いがある。

以前は、新メンバー加入が娘。に対する起爆剤となり、娘。に更なる活性化を与えた。しかし、今回の追加オーディションは違う。必要のないものだった。つまり、オーディションを行う前から、娘。は人気アイドルグループとして完璧に機能しており、新メンバーを必要としていなかったのだ。ファンの方も、誰のファンなのかということが完全に固定されていた。新メンが追加されたところで、突然「新メン推し」になるような奴はほとんどいないだろう。
そうなると、自然と番組側も旧メンバーメインで番組を制作する。そんな状況の中で追加された新メンバー。目立ってこないのも当然だ。

「イメージを固定化させない、常に変化させてあきさせない。」とはつんく♂の言葉だが、残念ながら彼は非常に単純な発想しかできないらしい。いいイメージで固定化していたものを、なぜわざわざ崩す必要があったのか?今まで成功してきたからを理由に、現状を判断せずに同じことを繰り返すというのはあまりにも馬鹿げている。

しかし、いつの日かこの4人が娘。のメインとなる日は必ずやってくるのだ。現時点では想像もつかない事だが。
もしかしたら、彼女らがメインとなるその時こそ、娘。という日本中を席巻したお祭りが終わりを告げる時なのかもしれない。

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