▲ [column] 後藤真希卒業の日 / 2002.3.14
娘。がメンバー増員を行った以上、今までの経緯からいって誰かが卒業をするというのは当然の流れであるといえる。私が思うに、おそらく次は「後藤真希」が卒業するだろう。

そもそも、後藤の加入には2つの目的があった。「人気が落ち込んだ娘。の活性化」と「後藤真希自身の売り出し」である。
つまり、後藤は加入する前からソロでデビューすることは約束されていた。そのための下積みのために娘。が利用されたと考えられる。よって、後藤加入のオーディションがヤラセであったことは言うまでもない。本人も「なぜ娘。に入るのに合宿なんかが必要なのかわからなかった。」と言っている。最初から加入が約束されていた人間にとっては当然の意見だ。

1つめの目的は達成されたと言っていいだろう。もちろん『娘。のイメージを変えた』ということが人気回復の一番の理由だろうが、後藤がうまくその起爆剤となったのは確かだ。

そして2つめの「後藤の売り出し」。それが後藤のソロデビューであった。しかしながら、これははっきりと「成功」といえる結果には残念ながらならなかった。加入当時の後藤は「金髪の中学生」としてかなりのインパクトがあったし、中学生離れした大人っぽさがファン側にはうけた。しかし今の後藤にはあの当時のインパクトはかけらもない。

さらに、娘。がマルチタレントとして機能していくにつれ、後藤のタレント性の低さが露骨となって現れた。本番中に素の顔でいるなんてことは当たり前、コメントもおよそタレント向きではないものばかりが目立つ。その結果、このタレント性の低さから後藤は娘。における絶対的な人気の地位を維持し続けることに失敗した。そしてこれは「ファン離れ」と言う後藤自身の人気下降の直接的な原因にまで発展した。

元々、ヤラセによる加入というダークなイメージがあったため、アンチ後藤はヲタの中にも多く存在している。それに追い討ちをかけるように起こったファン離れ。つまり、今の後藤は2年前の加入当時の、娘。におけるカリスマから、ただの一メンバーに成り下がってしまったのだ。

といっても、娘。の中では未だに上位の人気を誇っているため、今現在が、加入前から約束されていた「娘。を離れてのソロデビュー」をかろうじて成功させることができるぎりぎりの限界点であると言える。これ以上のファン離れが進行してしまっては、ソロデビューと同時に後藤自身が消えていくことは免れない。天性のタレント性の低さから、ファン離れの進行を防ぐ術を後藤自身が持ち合わせていないということが致命的なのだ。
また、それぞれのキャラがたってきた今の娘。にとっては、以前ほど後藤を必要とはしていないというのもまた事実。

以上のことからも「後藤卒業」はかなり信憑性が増してきたとは思わぬか?
現在は後藤脱退後の娘。へのダメージを減らすために、少しずつ不自然にならないように後藤を娘。の中心からはずそうとしている段階である。

しかし、後藤のタレント性、アイドル性には何の魅力も感じない私にとっては、UFAがどんな対策をとろうとも後藤がひとり立ちすること自体無理な話のように思えてならない。UFAと後藤が描いたシナリオが永遠に完結することはないと思うのは果たして私だけなのだろうか。

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