▲ [column] 藤本美貴が超えられないあゃゃという壁 / 2002.3.18
今年度Hello! Projectの一員となった、藤本美貴がデビューシングル「会えない長い日曜日」をリリースした。
北海道滝川市出身の17才。ルックスはアイドルとして売り出すには十分なレベルにあると言える。ていうか、相当かわいいと言っていいだろう。

聞くところによるとこの藤本美貴、「モーニング娘。第三次オーディション」に出場し、残り100名というかなり早い段階で落選となったらしい。ということは、現メンバーの加護、辻、石川、吉澤に敗れたことになる。
なぜだろうか?「オーディション当時はもっとやばい顔をしていたのかなぁ?」だとか、「すんげー音痴でひどかったのかなぁ?」なんてことを思ってしまうぐらい、この結果には納得はいかない。

しかし、例えそうだったとしても、ルックスでは加護よりはマシだったろうし、歌の方も石川よりはずっとマシだっただろう。もしかしたら、娘。の一員として売り出すのではなく、最初からソロとして売り出すつもりだったのかもしれない。

とにかく、彼女は今の娘。にはすっかり無くなってしまったアイドル性というものを持っている数少ない人間のうちの一人であり、これは新人としては松浦亜弥以来のことなのだ。もしかしたら、将来的には、松浦亜弥、藤本美貴という2大アイドル時代が到来するかもしれない。そんなことを思わせてしまうぐらいの逸材だと私は思った。

しかしながら、今後彼女がどんなに人気が出ても、おそらく私の中であゃゃを超えることはないだろう。私は、この「会えない長い日曜日」を聴いて、改めてあゃゃのアイドルとしての偉大さを痛感した。やはりあゃゃに死角なしである。

それは、声の質である。あゃゃは声までアイドル街道まっしぐらだ。まさに声まであゃゃという感じである。しかし、藤本美貴の声質は残念ながらアイドルにふさわしい声質とは言えない。あゃゃには、この「会えない長い日曜日」を歌いきることはできるが、藤本美貴には「桃色片想い」を歌いきることはできない。そう、あの歌を完璧に歌いきれるのは全世界でおそらくあゃゃだけだろう。これは、アイドル性の高さというものが、ルックスとともに声質も大きな要素を占めているという証拠。

藤本美貴の新曲「会えない長い日曜日」を聴いて、「藤本美貴の声質はもったいない。」と思う以上に、「やっぱりあゃゃはすごい。」といったことばかりが強く心に残った。
申し分ないルックスであっても、このアイドルにふさわしくない声質こそが、藤本美貴が少なくとも私の中で松浦亜弥を一生超えることはないであろう最大の理由である。

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