▲ [column] 石川から見る芸能人として本当に必要なもの / 2002.4.1
芸能人として成功するには、歌唱力、演技力が必要不可欠だ。これがいわゆる「芸能」といわれる部分であるから当然なのかもしれないが。
しかし、この芸能としての能力もなしに芸能人となってしまった人物が実は娘。の中に存在する。

そう、石川梨華だ。

この石川、とてつもない低歌唱力と低演技力を持つ、きわめて芸能人にはふさわしくない人物である。しかしながら、娘。の中でも上位の人気を誇り、一見すると芸能人として成功しているように思える。
なぜだろうか?それは紛れもなく、「石川梨華」がアイドルだからだ。

同じ芸能人でありながら「アイドル」の枠組みに入るタレントにおいてのみ、芸能能力を要求されない。アイドル界においては人気が全てであり、実力もくそもないからだ。つまり、見た目のよささえあれば成功してしまうという世界。だからこそ、アイドル界には下積み時代は必要ない。そんなものは何の役にも立たない。よって、未だ下積み時代から抜け出すことができない平家みちよは、もはやアイドルとは言えないだろう。
石川梨華には歌唱力も演技力もないが、見た目のよさがあった。まさにこれこそが、歌唱力、演技力において保田圭には到底かなわなくても、石川が保田の数倍芸能人として成功できている一番の理由だ。

しかし、アイドルはいつまでもアイドルでいる事はできない。よって、こういったアイドルは、アイドルで無くなってしまったときには消え行く運命と思うのが一般的だろう。だが、実際そうとも言い切れない。

演技力、歌唱力はレッスンによって上達するのに対し、見た目のよさは天性のものだ。「芸能」の能力は、芸能界でもまれることによりたいてい身についてしまうもの。しかし、見た目のよさは生まれつきの性質であるため、どうすることもできない上に、一部の個性派といわれる芸能人以外にはやはり最大・最強の武器となる。

芸能人が一般人とは区別される特別な職業である以上、その職に就く人物は特別でなければならない。そう考えると、生まれつきの見た目の良さを持っている人物こそが、特別であり、芸能人になるにふさわしい人物であると言える。

つまるところ、保田のような人物がいくら血のにじむような努力で自分の芸を磨いても、結局は石川には勝てないのだ。最初から立っている土俵が違うのである。

芸能界で成功するために本当に必要なものは、他人より抜きん出た「ルックスのよさ」であり、他人よりも抜きん出た「実力」が必要なのは、ルックスのよさも持たずに芸能人になってしまった身の程知らずの人間どもだけである。

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