過去ログ 2003年12月前半


2003.12.4(Thu) / 先輩の頑張り
今宵の「Matthew's Best Hit TV」に保田さんが出るという情報を、ボクとしたことがうっかり事前にゲットしてしまったがため、例え結果的に観賞せずとも、これは最早「見逃す」というのとはちょっと違うんじゃないかなあ などと訝しく思いつつもチャンネルを変えてみたらちょうど放送中だったこともあり、一応見てみることにしました。

「暫らく見ないうちに保田さんは随分と髪の毛が白くなったなあ。大丈夫かなあ。」などといささか心配しながら番組を観賞しておりましたところ、実はこの人は保田さんではなく、津川雅彦さんであるということに番組途中で気が付きました。

しかし、この津川雅彦ときましたら、TBS系列で21時から放送していた「ディスカバ!99」の方にもすでに出演しておりまして、話す内容と言えばどちらも「合コン」の話。
そもそもこのオッサンに興味が無い上に、よりにもよって今日2回目の合コン話。最早殺人級に興味がわかなかったので、ボクはブラウン管に向かって必死に死の呪文を唱えておりました。

さて、保田さん御本人は、その後の違うコーナーに奈美悦子さん、島崎和歌子さんといったメンツと一緒にしっかりと同番組にご出演なさっておりまして、この三人の中で一番運勢が無いだとか、外見は捨てて内面で勝負しろ などと、とても酷い言われようではありましたが、この二人を相手にしても立派にオチを担当しているだなんて、保田さんは娘。を卒業してひと回りもふた回りも大きくなったのだなあ とボクは大いに感心したものです。

しかしながら、フジテレビ系列「2003FNS歌謡祭」における松浦さんの、安室奈美恵、BoAという並びと、この保田圭さんの、奈美悦子、島崎和歌子という並びとを比較し、どちらも同じハロープロジェクトに所属するタレントにもかかわらず、ここまで顔ぶれに違いがあるのを考えると、ボクはとても複雑な気持ちになりました。

そして、お互いにその並びであることが全く違和感が無く、「類は友を呼ぶ」という言葉の通りでもあるように思えてしまうことで、ボクはさらなる複雑な気持ちになり、何だか涙が出るほど悲しい思いをしたのでした。

▲ [TEXT] 2003.12.5(Fri) / 過去の栄光による重圧
先日の「2003FNS歌謡祭」で、娘。が恋愛レボリューション21やLOVEマシーンを歌った事に対し、良かったといったような肯定的な意見ばかりを目にしましたが、これは本当に良かったことなのでしょうか。
あの光景は、正直言ってボクとしてはとても肯定できるようなものではありませんでした。

今となっては、このメンバーで過去の歌を歌うことには違和感がありすぎです。
当時ラブマを歌っていたメンバーは現メンバーの15人中わずか3人。そのうちの1人である安倍さんは、すでに卒業することが決まっています。

そんなメンバーで過去の歌を歌うこと。最早これは、ただのカラオケと何ら違いはありません。もっと言うとただの劣化コピー。

女の子が数人いるその辺のわけのわからないグループが、振りつきで「Wow Wow」言いながらラブマを歌うというのと大した違いはありません。
果たしてそんなことが本当に喜ばしいことなのでしょうか。何よりも、今のメンバーでラブマを歌うことに何の意味があるのでしょう。

確かに同じ「モーニング娘。」というグループが以前に歌った曲なのかもしれません。しかし、その娘。自体あの当時と本質的に変わってしまっていることは、ヲタであれば誰もがわかっていることのはず。
もし、「同じモーニング娘。というグループなんだから、ラブマを歌ったって全然おかしいことはない」と思っているのであれば、残念ながらボクには、その考え方は全く理解出来ません。

ラブマを歌っていなかった子達によるラブマ。ボクは、この光景には興ざめしました。

ボク自身懐古的な思いなどはほとんどありません。昔は昔のよさ、今は今のよさというものが当然あるのだろうし、「あの頃は良かった」的な発想などは皆無です。
しかし、だからこそ、今更ラブマなんかを、さも「自分達の歌」のように歌っている光景には大いなる違和感を感じたのです。

何故過去を断ち切るようにメンバーの入れ替えは行うのに、歌だけは過去に執着しているのでしょうか。
このデジタルの御時世。聴きたくなったらいくらでもあの当時の歌声そのままでオリジナルの楽曲を聴くことが出来るので、過去の歌はこれから一切歌う必要は無いです。むしろ是非とも歌わないで頂きたい。

とにかく以前にも何度か書きましたが、ボクとしては、過去を断ち切るのであるならば、それらは全て完全に断ち切ってほしいのです。過去を全て封印して、新たなスタートを切るという信念は一貫していて欲しいのです。
この信念が一貫していないならば、今後も起こるであろうメンバーの入れ替え、そしてキッズの昇格などは最早肯定できるはずが無いのですから。

とまあ、ここまで書いてなんですけど、当然これが単なる戯言に過ぎないというのは十分承知しています。

もちろんこの当時の歌を今でもコンサートで歌っているという事。また、彼らが過去の歌を捨てるつもりは全く無く、わざわざ新たにプロモーションビデオを作成してまで、都合よく過去の歌を歌えるための「理由作り」をしようとしている事。
そして何よりも、世間に届くヒット曲が、この当時のものしかないので、ヒットメドレーを歌うことになったら、これらの歌を歌うのはやむを得ないという事。
全ては十分承知の上。

分かっていました。分かっていましたが、これらを許容出来るだけの度量は、残念ながら今のボクには無いみたいなのです。
これから先、過去のヒット曲を完全に捨てることが出来るほどの楽曲なんて出てこないのでしょうか。そう考えると何だかとても虚しい。

過去の栄光による重圧、締め付けられた鎖。
このがんじがらめの鎖から、娘。が本当に解放される時は一体いつになるのか。果たして本当にやって来るのか。過去のヒットメドレーなんてくそ食らえですよ。

2003.12.7(Sun) / いつもいつも脇から見ているだけで人を弄んで!
今月は何かと色々買わねばならないのでお金が足りないわい などと言っていたにもかかわらず、思わず「機動戦士Zガンダム エゥーゴ VS ティターンズ」を購入してしまいまして、今現在それに夢中になっているので、ボクは最早モーニング娘。さんどころではありません。

冨野由悠季氏が、その映像を目にしただけで嫌悪感を抱くというZガンダムがだーいすきなボクとしては、このゲームはとても魅力溢れる一品。とてもワクワクします。
ふとパッケージに目をやると「全年齢対象」などという表記があったりして、とてもワクワクします。

ボクのこのいつもいつでも気品溢れる佇まいにピッタリな機体はギャプランだけだ。あの美しいフォルム。いつ見ても惚れ惚れする。ボクはギャプラン以外は絶対に使わないからな。ふふん?

そう得意げに思いながら、さっそく「ミッションモード」をプレイ。
ところが驚いたことに、いきなりGMUなどに乗せられそうになりました。そんなかっこわるい機体になど俺はのらぬ!そう思い、すぐに機体を変更しようとしましたが、どうやら最初はGMUしか選べないらしい。

怒髪天を衝いたボクは、その怒りのままにプレステ2ごと窓から外にぶん投げてやろうかと思いましたが、それはいくらなんでもあまりにももったいないので、やっぱりやめることにしました。

とにかく続きをやらねばならぬので、今日はこれにて終了。
あと、クワトロ大尉が意外と強かったので見直しましたが、カミーユの強さは反則だろ。

2003.12.8(Mon) / 長身アイドルの挑戦
ボクとしてももちろん、以前からわかっていた事ではあったのですが、今日のハロモニにて、改めて道重さんの大きさを目の当たりにすると、少々驚いてしまいました。
しかし、こんなにまで大きかったでしょうか。つい最近まではここまで大きくなかった気がします。

安倍さんを見下ろす道重さん「12.7ハロモニより」
完全に安倍さんを見下ろしています。バカにしています。

道重さんの身長は公式では156cmとなっているようなのですが、しかしこれはどう見ても160cmは手堅いです。
彼女は年齢的にもまだまだ成長期。これからもすくすくと大きくなっていくのは分かりますが、短期間のこの成長ぶりは、何だか分毎に大きくなってきているような錯覚を起こしてしまうほどです。

ここで、この道重さんの「意外な大きさ」というキーワードと、昨日触れたガンダムとを無理矢理絡めるとすると、これはつまりアッシマーのようなものです。どちらも一見さほど大きくなさそうに見えるのですが、実は意外と大きく、その大きさを知って思わず「デカッ!」と叫んでしまうという部分が共通しています。

しかしながら、彼女の見た目やイメージからも、これ以上大きくなるということはあまり喜ばしいことではないのかもしれません。でかい図体で「わたし可愛いですか?」なんて愛嬌を振り撒いたところで、これは最早ただの笑いにしかなりません。

ここで、この「デカ過ぎて笑いにしかならない」というキーワードと、昨日触れたガンダムとを無理矢理絡めるとすると、これはもうデンドロビウムのようなものです。
「おいおい!いくらなんでもそれはでか過ぎだろ!」と含み笑いをしながら思わず突っ込んでしまうという点が両者共通しています。あまりにも酷似しています。

所謂アイドルと呼ばれる人たちにとって、身長が高すぎるというのはタブーなのかもしれません。考えてみたら、確かに今まであまりそういう人を見たことはありませんし。
ただ逆に言うと、だからこそこれは、次世代型のアイドルとして新分野を確立できるチャンスでもあるのです。死中に活を見出す。完遂した暁には、読んで字の如く「大型アイドル」の誕生です。つまりこれは例えて言えばニュータイプの様なもの。

ここでこの「次世代型」というキーワードと、昨日触れたガンダムとを無理矢理絡めるとすると…と、こんな感じで永遠と続く。

2003.12.9(Tue) / コードネーム サッキー
つんく♂的にはガシガシと勢いに乗っているのであろうZYXの2ndシングル「白いTOKYO」。これを聴くとどうもボクはタンポポを思い起こしてなりません。

「最近身長伸びたね」や「おねむ」といった幼児的な歌詞からも、これは確かに歌い手であるZYXに合わせた、もっと言うと、ZYXと同年代の子供をターゲットにした曲であり、年齢的な位置付けはタンポポよりも確実に下ではありますが、その世界観がどうしてもタンポポを想起させます。

つんく♂にとっては今やZYXこそがタンポポなのかもしれません。おかしい。ボクの記憶が確かならば、タンポポは間違いなく存在しているはずなのですが。

とは言っても、現タンポポとZYXとを比較すれば、ある程度先が見えてしまっているタンポポよりもZYXに力を入れるというのは、おおむね納得できることではあります。なんてったって彼女達はモーニング娘。予備軍なわけですから。

ハロモニでのスタジオライブを見てみましたが、見た目、歌唱力ともにとりわけ1stの時と変化しているようには思えません。この歳の子の時間軸は成人のそれとは大きくかけ離れています。短期間で大化けする可能性は高いわけですが、残念ながら特に大きな変化は見受けられませんでした。デビューシングルからわずか4ヶ月程度の2曲目ならば、この程度かもしれませんが。

彼女達はつんく♂曰く「舌を巻くほどの脅威の小学生」なわけですから、これからきっとものすごい成長を見せてくれるんだと思います。なんてったって彼女達はモーニング娘。予備軍なわけですし。次期モーニング娘。なわけですし。

実はここまでは前フリで、本題はここからなのですが、なんと今回メンバー内に一人だけ、その脅威の小学生としての片鱗をうかがわせた逸材がいたのです。
明らかに他のメンバーとは一線を画する成長ぶりを見せ付けたそのヒロインとは、実は清水佐紀ちゃんその人なわけです。ボクが遠目から見てもばっちり識別できたキッズのうちの一人なわけですが、このエピソードは全く笑えない。

いやしかしボクが識別できたのもそのはずです。彼女の印象はと言えば、「このいなかっぺちゃんは一体どこから湧いてきたんだろう。」と疑問を抱いてしまうほどに圧倒的。他の追随を許さないほどでした。

まるで「あちし毎日お父ちゃんの手伝いすてたから、芋掘りだったら得意だどー」と言っているかのような感じは、その容姿がただただ子供らしいからこそ許されるというものでした。
それにもかかわらず彼女ときたら、なんとわずか2曲目の今回で、完全に都会の少女風に変貌しちゃっているではないですか!きれいな美少女風に垢抜けしちゃっているではないですか!いやんいやん!

これは例えて言えば「ワタクシ毎日父上のお手伝いをしておりますがゆえ、お芋堀はお得意でございますわ。」って感じですよ。

ぬおぉ―――!気取ってんじゃね―――!
お前さんは何よりもあのカッペぶりが愛くるしかったんじゃないのか?えぇ?お前さんに求められているのは、芋掘り世界選手権最年少優勝キャラだったんじゃねーのか?えぇ?忘れちまったのか、あの精神を?えぇ?

お兄さんもうご立腹。

これはボクとしてはいささか残念でもあり、思わず憤慨してしまうほどだったわけですが、しかしながら、この短期間の変貌ぶりは確かに驚きです。彼女の成長ぶりには以前の矢口さんを彷彿とさせるものがあり、今回のこの一件で、ボクは彼女をとても観察のしがいがある最重要人物と見受けました。

ということで、これからは彼女のことを「サッキー」と呼ぶことにし、事あるごとに観察日記でも書いていこうと思います。みんな期待していてネ!

2003.12.10(Wed) / ひとときの夢をおすそわけ
先程テレビを見ながらうとうとしていたら、偶然にも夢を見たので忘れないうちに記しておこうと思う。

場所はどこかの大型スーパー。恐らくジャスコだと思う。全く確証は無いのだが。
イン・ストア・イベントとでも言うのか、本日ここでモーニング娘。がイベントを行うらしいのだ。ジャスコなのに。

何故かたまたまそこにいたボクは、その場で本日のイベントのことを聞く。どうやらイベント目的でジャスコに来たわけではないらしい。少し安心した。
しかしそんなことを聞いた所で非常に疑わしいものである。「こんなところで娘。がイベントなんかやるわけねーじゃん。ジャスコだぜ?」なんてボクはなんともお高くとまっていた。実に冷静かつ妥当な振る舞いだと思う。

ところが、ふと通路の脇に目をやると、なんとモーニング娘。本人がイベントに向けてしっかりと待機しているではないか!通路の脇で!あまりにも無防備だ!
しかも見たところ何故か誰もがやる気に満ち溢れている。モーニング娘。さすがだ。彼女達はどんな仕事でも全力なのだ。それが例えジャスコでも。

「こいつは本物どぅえーい!」とボクはいささか興奮気味に叫びつつ、すぐさまイベントを見るための場所取りを始めた。

ステージはボクら観客が上から見下ろす形で設置されていた。
ボクが今いるのが2階。吹き抜けとなった1階のホールに設置されているのがステージということになる。特に椅子の様なものは用意されていなく、ボクらはただただ吹き抜けとなった下のステージを見下ろす形で、手すりの様なものにはりつくのだ。

無事に場所も確保し終わり、何気なくふと周りを見渡すと、何故かほとんど人がいない。いたとしてもそのほとんどが「何があるんだろう?」的な一般見物人ばかり。
「これはシークレットライブだ!」ボクは勝手に想像しては、すこぶる興奮し、何の用事があったのかさっぱり分からないのだが、今日この時、この瞬間にジャスコにいる自分に深く感謝した。

ショーがスタートする。
実はこのステージは、周りを階段の様なもので取り囲まれており、それはボクら観客の近くにまで設置されているのだ。これを最上段まで駆け上がってくると、ボクらが手を伸ばせば届きそうな位置にまで娘。が接近してくるという寸法。
超ミラクルファインプレーを見せ付けるジャスコである。この瞬間ボクの中で、ジャスコのイメージが大きく変わっていった。

案の定娘。達は階段を駆け上ってくる。ボクの方にはりかっちが来た!興奮したボクは、我を忘れてワーワーなんて叫びながら思わず両手を差し伸べていたのだ。てか、ワーワーて。

もちろん触れることなどは出来ない。手すりから身体を乗り出し、めいっぱい手を伸ばしてもその差し出した両手は虚しく空を切るだけだ。しかし、もちろんそれでいい。
アイドルとは簡単に触れられるような安い存在ではいけないのだ。現在の風潮が大いに間違えているのだとボクは思う。

話を戻そう。

そんなりかっちは、チャーミースマイルを炸裂させながら手を振っている。なんともかわいらしい。もちろんボクにも手を振っている。手が届きそうで届かないという絶妙の距離で、目と目が合ってドッキドキである。今まで生きて来て本当に良かった。まあ、夢ではあるのだが。

一通り周りの観客にもそのチャーミースマイルを振り撒くりかっち。さすがにイベント自体が始まり、見物人も増えているようだ。気がつけば手すりにはりつく人間でいっぱいとなっていた。皆が皆、ボクと同様手すりから上半身を乗り出して興奮気味に騒いでいる。一般人をも魅了させるだけのオーラが、やはりまだまだ実物の娘。たちにはあるのだ。何だかんだ言って、日本人はアイドルが大好きだ。

少し遠くのほうに行ってしまったりかっちに再び目をやってみる。
あいかわらず笑顔で手を振っていたのだが、実はその後のりかっちの動きがなんとも奇妙だったのだ。それはもう驚いてしまうほどに…!

えっと、ここまで書いて疲れました。

2003.12.11(Thu) / 購入すらも微妙
先日、つんく♂のセルフカバーアルバムという話はただの噂だったのかニャー なんて実に乙女チックに語っていたボクなわけですが、どうやらこれは噂ではなく真実らしいではないですか!

イィ――ヤッホ――イッシャッ――ハッハ――ッ!!

やったネ☆(ウィンクをしながら、GOOD LUCK!と親指を立てるポーズ)
これは確実に買いです。つんく♂セルフカバーがリリースされたら買う と声高らかに宣言していた手前、確実に購入します。つんく♂萌えなボクが買わない手はないです。

しかしながら、やはり肝心なのは収録曲。「ね〜え?」と「桃色片想い」が収録してあったら、以前に宣言した通りボクは5枚購入します。

さて、どれどれ、収録曲はっと。
ゲゲェ―――――!!「ね〜え?」も「桃色片想い」も入ってなーい!なんだよそれ。入ってねーのかよ。期待して損しちゃったじゃねーか。5枚購入するつもりなんか全くなかったから命拾いしたけどさ。

ていうかこれはどうなんでしょう。
半分ぐらい知らない曲が収録されるみたいですし、それ以上につんく♂1stソロシングル「Touch me」って、それってセルフカバーって言うんですか?己が以前に歌った歌はカバーじゃないんじゃないですか?

どう考えても、セルフカバーってそういうのじゃないだろ。てかこのオッサン、「セルフカバー」の定義を完全に無視しているだろ。皆が期待しているのはそういうのじゃない。そもそもそんなものが収録されていたら、このアルバムをリリースする意味がないじゃないか。

「歌詞の中の主人公が男性のものからチョイスして歌いました。」なんてコメントまでしちゃってるみたいだけど、この期に及んで何をあなたは「女歌は歌えねー」みたいな変なプライドを持っているんですか?そんなプライドを持っていたことに、ボクは大いに驚きましたよ。

このアルバムとして、ボクも含め皆が期待していた部分をかろうじてカバーしているのは、「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」と「ここにいるぜぇ!」ぐらいでしょうか。たったの2曲です。
しかしその2曲にしても、ミスムンの方は、現時点ですでにつんく♂の歌っている様子が簡単に想像できてしまい、面白味も何もあったもんじゃないですし、ここにいるぜぇ!にいたっては、オリジナルを超えることは絶対出来ないと思います。完全に期待はずれ。

やっぱりセルフカバーとして一番期待していたのは「ラストキッス」。当時ASAYANで流れたデモテープの時点で、これは絶対つんく♂が歌うべきだ! とずっと思っていただけに、これが収録されないのはかなり残念でした。

「すっごいね!」とか本当どうでもいいです。いい加減聴き飽きました。すっごい聴き飽きました。

ボクは、「女歌をかっこよく歌いきるのが、本当のロックなんじゃないのかい?」とつんく♂にガツンと言ってやりたい気持ちでいっぱいです。
これが第2弾を出すために「切り札は取っておく」と言う戦略の一つなら、話は別なのですが。

▲ [TEXT] 2003.12.12(Fri) / 娘。という火が消えるとき
ハロー!プロジェクト・キッズがここに来て本格始動をするらしいです。

キッズによる新グループの結成が決まったようですが、今回はその発表はイベントで行われるらしく、これは恐らく、ヲタの中でキッズ自体が現時点でどれくらい支持を得ているのか、キッズに対する関心度は一体どれくらいなのかと言うことをある程度把握することも目的だと思います。今後の本腰の入れようや、単独活動等をするうえでの判断基準として。

さて、ここにおいて最も注目すべきはこの「グループ」という表記。同じキッズ所属ですでに活動を始めているZYXにしろあぁ!にしろ、その位置付けは「ユニット」でした。

明確なる言葉の定義等はここでは完全に無視するとして、ハロプロ内での「ユニット」と「グループ」の違いはある程度理解できるものです。「ユニット」とはあくまでも母体から派生した集団であり、「グループ」こそがその派生元である母体の集団であるということは、ハロプロ内の位置付けとしては恐らく間違いないでしょう。

今回の新グループを、ZYXやあぁ!と同等と捉えてしまってはいけません。
これは、この「新グループ」という表記からも、今回のグループが事務所サイドから、ZYXやあぁ!とは全く違った位置付けがなされているという歴然たる証拠です。本格始動というのはあながちウソとも言えません。

問題はどこまでの「本格」始動なのかということ。すでに述べたとおり、そのあたりの判断をすることが今回のイベントの一つの目的だとは思うわけですが、これは何やらよからぬことが脳裏をよぎってしょうがありません。

「とりあえず自分は推しておく」というのが我が流儀である以上、当然ここで結びつけたるは以前に書いたこのTEXTなわけですが、このTEXTの第4章「新ユニットの重要性」で、ボクはこのハロプロ新ユニットは娘。を超えるようなユニットにならねばならないという結論付けをしています。
皆さんご承知の通り、この新ユニットは何故か1人だけが合格という結果となり、この時点で先ほどのTEXTは完全に論理破綻してしまったとボク自身思っていたのですが、実はそうではなかったということが今回のキッズ新グループで分かってしまいました。

つまり簡単に言うと、「ハロプロ新ユニット」という表記を「ハロー!プロジェクト・キッズ新グループ」に変換するだけで、あのTEXTは再び息を吹き返すのです。
やはりあの役を担うのは「ユニット」という存在であってはいけない。娘。と同等の「グループ」でなければいけない。実はあのTEXTを書く際に、ボク自身唯一引っかかっていたことがこのことだったわけですが、それが見事に解消されたわけです。
まあ当然思いっきり後付ではあるのですが。

しかし、割と世間にとっても今更感のあるハロプロが、キッズで新たにグループを作ったところで、彼らの目を引き付けるのは非常に困難であると言わざるを得ません。
そこでキャッチーなセールスポイントとして、「モーニング娘。の妹分」的なアピールをするという、至極単純な戦略に打って出てくると思います。もしかしたら「第二のモーニング娘。」とまで言うかもしれません。極めて単純です。

ただ、当然ながら「モーニング娘。との繋がり」をアピールし過ぎるのは、逆にこの新グループにとってはマイナスです。恐らく「脱モーニング娘。」を事務所が最重要戦略として掲げているのならば、このアピールはデビュー間もなくの一時的なアピール時にだけ使うのでしょうし、絶対にそうするべきです。
モーニング娘。を二つ作る必要などは全く無いわけですし、現状の娘。のイメージを植え付けることは、間違いなく一番避けなければならないことなのですから。

非常に悲しいことに、今となってはある程度イメージが定着してしまった娘。に比べ、このキッズ新グループの化ける可能性はその数倍です。ハロプロの飛躍は、現状の娘。では到底成し得ないことなのです。

娘。というキャンパスに鮮やかに描きこまれた作品は、これまでに何度も上塗りを続けることで、今となっては完全にその原型が消えかかろうとしています。
片やキッズのキャンパスはまっさら。つんく♂の興味が、彼のモチベーションと言う観点からも、一から自分の思ったとおりにアートすることが出来る、この新グループのキャンパスの方にシフトしていくのは、極めて自然の事なのかもしれません。
そして、彼が再び活力を取り戻し、以前の如く精彩を放つことが出来る可能性は、今や娘。にあるのではなく、この新グループの方にあるのでしょう。

モーニング娘。という一つの火が消えかかろうとしています。
数々の奇跡を起こした、そしてボク達を夢中にさせたその火が完全に消えたとき、何の気兼ねもなくボク達は、この新たなグループが放つ赤々とした炎に引き込まれているのでしょうか。そんなことを想像しただけで、ボクは何だかとても複雑で、悲しい心境になりました。

2003.12.14(Sun) / ふとした疑問から
最近皆がよく話題にするキッズ。というより、その周辺の活動がやけに活発だから話題にせざるを得ないのかもしれないのだが、真性ロリータではないという前提で、そのキッズを推す発言をする人間は、現状ではまだ娘。が健在で、キッズはあくまでもハロー!プロジェクトキッズだから という考えのもと、そのような発言に至っているのだろうか。

現在のハロー!プロジェクトキッズがそのままハロー!プロジェクトになる。
これから先モーニング娘。がなくなった暁には、またそれに代わるハロー!プロジェクト内の推しグループを見つけて、今と変わらぬ、娘。を見ていたときと全く同じ気持ちで応援し続ける。

先ほどの人間がもしこういう気持ちで推し発言をしているなら、やっぱりボクにはその気持ちは理解できないものかもしれない。

そのような行為はきっと、アイドルとしてモーニング娘。が好き といった気持ちを持っている人であれば、何ら疑問に思うことはなく、それゆえそれに代わるアイドルグループを見つける、探すという行為自体も至極自然なことなのかもしれない。

もしここにおいて上述の如く、ボクが「理解できない」のであれば、それはすなわちアイドルとして娘。が好きではない ということになるわけだが、これは果たしてそうなのだろうか。

もちろんモーニング娘。はれっきとしたアイドルでり、ボクも間違いなくそう思って見ているはずだ。ただそのアイドル性は決して高いとは思わないし、むしろ今となってはかなり低いとすら思う。ルックスの面でも、タレント水準を大きく下回る人間も多数存在していると思う。
そうなるとやはりボクは娘。のアイドル性やルックスに惹かれているわけではない という結論にも至るわけだが、では一体何に惹かれているのか。

これはもう「モーニング娘。というグループ」に無条件に惹かれていると考えざるを得ない。しかしこれではあまりにも漠然としすぎている。少なくともモーニング娘。の一体どの要素に惹かれているのかといった明確な見解がなければ、納得もいかない。

この場合簡単にモーニング娘。と言っているが、実はそれは到底一言で済まされるものではない。何度もメンバーの入れ替わりを行っているこのグループを、全てひっくるめて「モーニング娘。」と呼んでしまっては、今回の疑問に対する答えは出てこない様な気もするのだ。同じモーニング娘。であることは間違いないが、デビュー当時と現在の娘。が色々な意味で同じであるとは到底言い難い。

しかしながらだ。振り返ってみるといかにメンバーが入れ替わろうと、ボクはその都度興味を失うこともなく、娘。だけは見続けてきたわけで、それは結局どのメンバーが所属しているのかというファクターは、娘。を見る上で全くもって意味のなさないものであったということの答えともなるわけであり、ボクにとってはやはりメンバーの入れ替え等によらず「モーニング娘。」というグループ自体が重要だったという結論にも至る。

しかしなんだかどうもこれは釈然としない。

極論だとは思うのだが、冒頭に述べた如く、近い未来キッズが完全にハロプロに所属することとなり、もし今後現キッズのみで構成された「モーニング娘。」というグループが誕生するとすれば、ボクはそれを無条件で推せるのかと言えば、これは断固否定する。この気持ちにウソ偽りはない。

ところがここに至っての最大の問題は、現時点ですでに誰が娘。に所属しているのか というファクターは、ボク自身娘。を推す上では無関係な要素であるという結論に至っているということであり、そうなれば明らかにこれらは矛盾していると言えるのではないだろうか。
だとしたら、キッズが娘。になっても同様に推せるだろ と言えば、やはりそれは無理である。しかしすでに誰が娘。に所属しているのか…

と、こんな具合にめでたく完全に思考がメビウスの輪の状態となりまして、結局最後まで答えは見つかりませんでしたー。

2003.12.15(Mon) / 所詮は幻想
今日のハロモニは「さわって感じて あなたはだぁ〜れ」という企画であり、それは読んで字の如く、例え目隠しをしていても身体の一部が触れれば、それが誰だかすぐにわかりますわよ。なんてったって私達は仲良しこよしのモーニング娘。ですからね。ふふん?といった内容の企画でした。

どう考えてもそれは無理だろ と企画内容を聞いた時点で誰もが思ってしまうようなものであるうえ、いきなり一発目のお題が「耳元で吐息」というもの。
目隠し状態で耳に息を吹きかけられ、その吹きかけた人物が誰なのかを当てるなんてことは、冷静に考えて不可能です。そもそもこれでは身体の一部は全く触れていません。のっけから企画に反するお題でもあります。

全くくだらねー企画だなー。などとハナクソを食しながら厳かにぼやいていたら、なんと驚いたことに飯田チーム7人のうちの5人が「石川梨華」と答え見事に正解!「モーニング娘。愛」というものの存在を、広く世間に知らしめる結果と相成りました。

この結果を目の当たりにし、いささか興奮状態となったボクは、この後も「モーニング娘。愛」によりガツガツと正解が出るんだろう と期待に胸を膨らませながら観賞。
しかしながら、思ったとおりその後はほとんどのメンバーが正解することはなく、あえなく期待外れとなりました。

「ひざまくら」というお題の下、膝枕をしてもその太ももが誰なのかがわからない。「背中すりすり」というお題の下、背中と背中どうし擦りあってもそれが誰なのかがわからない。「ほっぺなでなで」というお題の下、ほっぺたを直接手で触られても、その触っているメンバーが誰なのかがわからない。結局わからない。わからない。ああわからない。

なんだよそれ。なーにが「モーニング娘。愛」だよ。バカヤロー。
お前ら全然わかってないじゃあないか。正解したのは一発目のお題だけじゃあないか。完全に想像しうる範囲内で企画が終始しているじゃあないか。

この企画は正解しなければまーったく意味のない企画です。正解しなければ最早ただの時間つぶしです。
実際に触れ合うのよりも、息を吹きかけたときの正解率のほうがずっと高かったというこのオチ。これがオチとして成立しているのかどうかも微妙ですが。

所詮「モーニング娘。愛」も「ジャイアンツ愛」もただの幻想に過ぎないんだ。

ボクが今回のハロモニで思ったことと言えばこのことと、美貴ティの太ももで膝枕とか出来るやつって本当贅沢の極みだよなあ なんだかムカツクなあ ということぐらいでした。(ちなみに企画の方で膝枕をやったのはガキさんでしたけど)

しかし、どのお題においても正解者がほとんどいないという中、一発目のお題「耳元で吐息」の正解率だけが驚くほどに高かったのは、ひとえに石川さんの口臭によるものである という結論付けは果たして正しいのでしょうか。

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